ホーナス・ホーナス率いるLAのエクスペリメンタル・ロック・バンド、マン・マン。新たな自己の発見を象徴する4年ぶり自身7枚目のアルバム『キャロット・オン・ストリングス』、サブ・ポップよりリリース。
Man Manが前作『Dream Hunting in the Valley of the In Between』をリリースしたとき、フロントマンのHonus Honus(旧姓、Ryan Kattner)は希望と皮肉主義の間で揺れ動き、不安定な状態にあった。そして、このアルバムは、パンデミックの最中に発売された。しかし、今のMan Manには倦怠感がとても遠く感じられる。Man Manのニュー・アルバム『Carrot on Strings』には、よみがえった目的意識が漂い、冷静さと自信が混在している。Kattnerとバンドは、2022年8月に5日間で、ライヴで曲を作り上げ(Man Manのツアー中にオーディエンスの前でワークショップを行った)、その後、数ヶ月かけて他のサウンドのアイデアを練り上げた。そして、ロサンジェルスのグラッセル・パークにあるスタジオ、Mant Soundsで、落ち着いたプロデューサー、Matt Schuesslerと共に、『Carrot on Strings,』の大部分を5日間でレコーディングした。出来上がったアルバムは、Kattnerにとって新たな自己の発見を象徴するものだ。彼は、音楽を始めてからの15年間はほとんど得られなかった方法で、個人的にも芸術的にもインスピレーションを受け、平穏であることに気づいた。「最初は自分自身から逃れるために音楽を始めたんだ。今となっては、とても陳腐に聞こえるが、音楽が僕の人生を救うことになったと信じて疑わない」と彼は語る。Man Manはロサンジェルスをベースに活動するエクスペリメンタル・ロック・バンドだ。リード・シンガー、ソングライター、リリシストのHonus Honus(旧姓、Ryan Kattner)のピアノを軸に、マルチインストルメンタルのスタイルでプレイする。2004年にデビュー・アルバム『The Man in a Blue Turban with a Face』をAce Fu Recordsよりリリース。2006年のセカンド・アルバム『Six Demon Bag』がPichforkの年間ベスト・アルバムの1枚に選ばれる等、高い評価を獲得。Modest Mouseのオープニングとしてツアーをおこない、楽曲がNikeのCMに使用されたりした。2008年にANTI-よりサード・アルバム『Rabbit Habits』をリリースし、同年のCoachellaやAll Tomorrow's Partiesといったフェスティヴァルにも出演。2011年には4枚目のアルバム『Life Fantastic』、2013年には5枚目のアルバム『On Oni Pond』をリリース。その後、Sub Popと契約し、7年振りとなる6枚目のアルバム『Dream Hunting in the Valley of the In-Between』を2020年にリリースした。
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