後にカメラマンとしても活躍するプロデューサー、ハンク・オニールによって1970年に設立されたキアロスクーロ・レコード。エディ・コンドンが1930年代に開催していたキアロスクーロ・コンサートがレーベル名の由来となったが、キアロスクーロはそのコンドンをはじめ、スウィング時代のベテランの新録を積極的に行い、黄金時代のアメリカン・ジャズを今に伝える貴重なレーベルだ。特にテディ・ウィルソンやアール・ハインズ、デイヴ・マッケンナ、ラルフ・サットン、メアリー・ウィリアムスらピアニスト作品を多く制作した事でも知られ、ピアノ・ジャズ・ファンの多い日本で長く親しまれて来た。また初期作品の多くをジャズLPジャケット・デザイナーとして愛されるデヴィッド・ストーン・マーティンが手がけており、内容もジャケットも日本のジャズ・ファンにとって心くすぐられる作品揃いと言えよう。1978年にオーディオ・ファイルに身売りしオニールは一線から退いたが、その後もジャック・ウィルキンスやビル・チャーラップら将来有望な若手に着目し、リーダー作品を発表する機会を与え、ジュニア・マンスやロジャー・ケラウェイ、ドン・フリードマンらレーベル・カラーでもあるベテラン・ピアニスト作品を変わらぬ愛情を持ってリリースし続けた良質アメリカン・ジャズ・レーベル、それがキアロスクーロだ !
巨人リー・コニッツが1977年にノネットで吹き込んだコニッツ70年代の最重要盤!コニッツとノネットといえばマイルスの『クールの誕生』が思い出されるが、こちらのノネットは金管楽器を多用したよりモダンで深いサウンドが魅力!ドラムは若きケニー・ワシントン!
- Disc1
- 1. ファンファーレ
- 2. チ・チ
- 3. イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ
- 4. サムタイムス・アイム・ハッピー
- 5. ジャイアント・ステップス
- 6. エイプリル/エイプリル・トゥー
- 7. フー・ユー
- 8. ストライカーズ・デュース
- 9. フォース・ディメンション
- 10. ストラッティン・ウィズ・サム・バーベキュー
- 11. ヒム・トゥー