英サンダーランド出身のイアン・ブラックのソロ・プロジェクト、スラッグ。そのファンクをベースにしたアート・ポップが大きな話題となった前作から3年、セカンド・アルバム『ヒグレディピグレディ』がリリース。
SLUGは英サンダーランド出身のIan Blackのソロ・プロジェクトで、2015年にデビュー・アルバム『Ripe』をリリースしている。『Ripe』はField Musicの二人、David BrewisとPeter Brewisによってプロデュース/レコーディングされた作品で、『Enter The Dragon』『Suspiria』といったサウンドトラックや20世紀の抽象的でミニマルな音楽だけでなく、Led Zeppelin、Prince、Funkadelicといったロックやファンクからもインスピレーションを受けたアルバムだ。結果、「グルーヴを持ったアート・ポップをベースにしたファンクを作り上げた」(UNCUT)、「Led Zeppelinのリフと、ファンク、そして『Odelay』期のBeckの結合」(The Times)、とメディアから高い評価を獲得した。当『HiggledyPiggledy』は3年ぶりとなる自身2枚目のアルバムで、2018年4月にMemphis Industriesよりリリースされる。Field Musicの二人とのコラボレーションの結果生まれた前作とは違い、『HiggledyPiggledy』はIan Black自身により作曲され、プロデュースも演奏もおこなわれた作品だ。The Residents、John Carpenter、Don Cherryのサウンド・トラック(特に『Holy Mountain』)、佐藤允彦(特に『Belladonna) 』)、そしてダダのアート・ムーヴメントの影響下に作られたこのアルバムは、リズムやパーカッションにフォーカスし、前作よりもよりミニマルな内容となった。アルバムからのファースト・シングルは「No Heavy Petting」で、その他、「Lackadaisical Love」「Dolly Dimple」「Arbitrary Lessons In Custom」といった楽曲がアルバムのハイライトとなる。
- 1. No Heavy Petting
- 2. Earlobe
- 3. Gibberish
- 4. Basic Aggression
- 5. Lackadaisical Love
- 6. Dolly Dimple
- 7. Tongue
- 8. You Don't Need To Wake Up
- 9. Humming and Hawing
- 10. Petulia
- 11. A Soft Shoe Number
- 12. Arbitrary Lessons In Custom
- 13. You Are As Cold As A Dead Fish