コンゴの首都キンシャサで結成された音楽集団、コココ!。デビュー・アルバム『フォンゴラ』、トランスグレッシブよりリリース。
「創意工夫に満ちた爆発的な音楽集団」(TIME)「キンシャサの明日のサウンドトラック」(i-D)「催眠術のようなダンス・トラック」(Pitchfork)「影響力を持った爆発的なカクテル」(Resident Advisor)●KOKOKO!は2016年にキンシャサで結成された。エレクトロニック・アーティストのD□bruitはこの街で映画のサウンドトラックを制作しており、カリスマ的なシンガーでダンサーと一緒にエレクトロニック・ループをプレイしたりしてきたMakara Biankoや、その他、数多くの独創的なインストルメント・クリエイターやアーティストとのコラボレーションを始めた。彼らは自発的にイベントもスタートさせ、以前はお互いをほとんど知らなかったものの、そのエネルギーはMakara Bianko、D□bruit、Boms Bomolo、Dido Oweke、Love Lokombe、そしてBovic Mwepu(その後亡くなった)という顔ぶれの間でしっかりとかみ合った。そして彼らは、多くの専門領域を持つアーティスト集団、KOKOKO!の創立メンバーとなった。●彼らはインディーズ・レーベルのTransgressive(Flume、SOPHIE、Let's Eat Grandmaなど)と契約。その歪んだポリリズムと予測不可能なローファイ・サウンドは彼らの国にカオティックなサウンドトラックを提供することとなった。コンゴ民主共和国の文化というと、ほとんどの人は70年代のモハメド・アリ対ジョージ・フォアマンのキンシャサの奇跡や、それとともに行われたJames Brownも参加したソウル・パワーのコンサート、アバコストとヒョウ柄の帽子を身につけたモブツ・セセ・セコ、エレガントな服装で知られるサプール、そしてコンゴのルンバの王Papa Wembaを思い浮かべるだろう。色あせたビンテージのポストカード。KOKOKO!は伝統にアンチテーゼを示し、彼らのデビュー作『Fongola』(これは「鍵」と訳される )は、アフリカで3番目に人口の多い都市での現代生活を通して新たな道を切り開いた熱狂的でアナーキーでな若々しい旅となった。キンシャサでの生活はタフだ。バンド結成後、ドラマーは肺癌でなくなった。大半の人はギターやドラムを輸入して手に入れることができず、イワシの缶、水のボトル、エンジンの部品などから楽器を作っている。こうした環境下で出来上がったアルバムはどんなジャンルにも属さない実験的なエレクトロニック・ミュージックとなった。実際、このプロジェクトのサウンドの大半は再現することが不可能だ。皮肉にも経済的な問題によって創造的な優位性がもたらされたのだ。バンドはBon IverのAll Points Eastへの参加から始まるワールド・ツアーをアナウンス。11月にはベルリンのBerghain とロンドンのFabricでヘッドラインのショーもおこなう。
- 1. Likolo
- 2. Azo Toke
- 3. Buka Dansa
- 4. Identite
- 5. Malembe
- 6. L.O.V.E.
- 7. Tongos'a
- 8. Zala Mayele
- 9. Singa
- 10. Kitoko
- 11. Tokoliana