俳優としても活躍するデイヴィード・ディグス率いる米ロサンジェルスのエクスペリメンタル・ヒップ・ホップ・グループ、クリッピング.。ヒューゴー賞にもノミネートされ、ピッチフォークの「ベスト・インダストリアル・アルバムズ・オブ・オール・タイム」にも選出された傑作『スプレンダー・アンド・ミザリー』から3年、自身3枚目となるニュー・アルバム『ゼア・イグジステッド・アン・アディクション・トゥ・ブラッド』、リリース。
Clipping.は米ロサンジェルスのエクスペリメンタル・ヒップ・ホップ・グループだ。メンバーはDaveed Diggs(ラッパー)、William Hutson(プロデューサー)、Jonathan Snipesの3人で、2009年にDaveed DiggsとWilliam Hutsonが出会いスタートした。2013年にミックステープ『Midcity』を自主リリースし、デビュー。これが評判を呼んでSub Popと契約。2014年にデビュー・アルバム『CLPPNG』をリリースした。EP『Wriggle』を経て、2016年にはセカンド・アルバム『Splendor & Misery』をリリース。アルバムはヒューゴー賞にノミネートされる等、大絶賛され、2019年、PitchforkはDeath Grips、Nine Inch Nails、Skinny Puppy、Throbbing Gristle、Ministryの作品等と共に、アルバムを「The 33 Best Industrial Albums of All Time」の1枚に選出した。また2017年にリリースしたシングル「The Deep」もヒューゴー賞にノミネートされる等、絶賛された。なお、Daveed Diggsは俳優としても活躍。ミュージカル『Hamilton(ハミルトン)』ではラファイエット伯爵とトーマス・ジェファーソンを演じグラミー賞とトニー賞を受賞。TVシリーズ『Black-ish(ブラッキッシュ)』やドラマ映画『Wonder(ワンダー 君は太陽)』にも出演。また、脚本/制作も担当し自ら出演もしたドラマ映画『Blindspotting(ブラインドスポッティング)』では、インディペンデント・スピリット賞の主演男優賞にもノミネートされた。当『There Existed an Addiction to Blood』は約3年ぶり、自身3枚目のアルバムだ。90年代半ばに花開いたホラーコアが変容したようこのアルバムはグループが目指していたものを体現した傑作で、ポスト黙示録的なエクスペリメンタル・ヒップ・ホップだ。アルバムからのファースト・シングルは8月にリリック・ヴィデオが公開された「Nothing Is Safe」で、9月に公開されたセカンド・シングル「La Mala Ordina」ではアンダーグラウンドのラッパー、ElcaminoとBenny The Butcher、ノイズ・アーティストのThe Rita等がフィーチャーされた。
- 1. Intro
- 2. Nothing is Safe
- 3. He Dead (feat. Ed Balloon)
- 4. Haunting (interlude)
- 5. La Mala Ordina (with The Rita) (feat. Elcamino & Benny The Butcher)
- 6. Club Down (with Sarah Bernat)
- 7. Prophecy (interlude)
- 8. Run for Your Life (feat. La Chat)
- 9. The Show
- 10. Possession (interlude)
- 11. All in Your Head (feat. Counterfeit Madison & Robyn Hood)
- 12. Blood of the Fang
- 13. Story 7
- 14. Attunement (with Pedestrian Deposit)
- 15. Piano Burning