アイアン&ワインことサム・ビームの失われたデビュー・アルバムがリリース。2002年の『ザ・クリーク・ドランク・ザ・クレイドル』以前にレコーディングされた楽曲によるアルバム『アーカイヴ・シリーズVOL.5:タラハシー・レコーディングス』。
『Archive Series Volume 5: Tallahassee Recordings』はIron&Wineの失われたデビュー・アルバムだ。これは、2002年にSub Popからリリースされたデビュー・アルバム『The Creek Drank the Cradle』の3年前にレコーディングされた曲のコレクションである。この頃、Iron&Wineのコンセプトは存在しておらず、Sam Beamは映画でのキャリアを追求する為、フロリダ州立大学で勉強をしていた。収録曲はBeamと将来のバンドメイト、EJ Holowickiが同居を始めた1998年から1999年にかけてレコーディングされた。1曲を除いた全ての曲は未発表で、20年間、ハード・ドライヴに保存されていた。Iron & Wineは米サウスカロライナ州出身のシンガーソングライター、Sam Beamによるソロ・プロジェクトだ。フロリダ州立大学で芸術学の修士号を取得したSam Beamは、大学などで教師をしながら曲を書き続け、レコード会社にデモを送付。それが機となり、Sub Popと契約。2002年にデビュー・アルバム『The Creek Drank The Cradle』をリリースした。2004年にはセカンド・アルバム『Our Endless Numbered Days』をリリース。初めてプロフェッショナルなスタジオでレコーディングされたこのアルバムは大きな評価を獲得。後の大ブレイクへの大きな礎となった。2007年にはサード・アルバム『The Shepherd's Dog』をリリース。アルバムは米アルバム・チャートの24位を記録し、多くのメディアで同年のベスト・アルバムの一枚に挙げられた。2011年にはメジャー移籍後初となる4枚目のアルバム『Kiss Each Other Clean』をリリースし、米アルバム・チャートの2位を記録。英でもトップ40ヒットなり、各国のチャートにもランクイン。ワールドワイドでのブレイク作となった。2013年には5枚目のアルバム『Ghost On Ghost』をリリース。ジャジーなサウンドにシフトしたこの作品も各国でヒットした。その後、Ben BridwellやJesca Hoopとのコラボ作を挟み、2017年8月にはSub Pop復帰作となる6枚目のアルバム『Beast Epic』をリリース。同作は第60回グラミー賞の「ベスト・アメリカーナ・アルバム」にもノミネートされた。また、2018年8月には、『Beast Epic』と同時期に書かれた6曲を収録したEP『Weed Garden』をリリース。同EPは第61回グラミー賞の「ベスト・フォーク・アルバム」にノミネート。2019年にはCalexicoとのコラボレーション・アルバム『Years To Burn』をリリースした。
- 1. Why Hate the Winter
- 2. This Solemn Day
- 3. Loaning Me Secrets
- 4. John's Glass Eye
- 5. Calm on the Valley
- 6. Ex-Lover Lucy Jones
- 7. Elizabeth
- 8. Show Him the Ground
- 9. Straight and Tall
- 10. Cold Town
- 11. Valentine