前作から4年、ビーチ・ハウス、8枚目のアルバムが完成。初の完全セルフプロデュース作で全4章から成る大作『ワンス・トゥワイス・メロディ』、リリース。●ミックス: アラン・モウルダー
●『Once Twice Melody』はBeach House、8枚目のアルバムだ。全4章で構成され、18曲が収録される。ドラムのない曲、アコースティック・ギターを中心とした曲、ギターが使用されていないほぼエレクトロニックな曲、彷徨う反復的なメロディ、ストリング・セクションを中心に構築された曲など、ここでは様々な種類のスタイルとソング・ストラクチャーを聴くことができる。また、リスナーが以前のBeach Houseのレコードに関連付けることができるドラムマシン、オルガン、キーボード、トーンの大部分は、多くの楽曲に存在し続けている。Beach Houseはリード・シンガー兼マルチインストゥルメンタリストのVictoria Legrandと、ギタリスト兼マルチインストゥルメンタリストのAlex Scallyによるバンドで、彼らはすべての曲を一緒に書くが、『Once Twice Melody』は、バンドによって完全にプロデュースされた最初のアルバムとなる。生のドラムはJames Barone(2018年のアルバム『7』と同様)によるもので、ミネソタのスタジオ、Pachydermと、ロサンゼルスのスタジオ、Unitedでレコーディング。また、初めて生のストリングも使用され、そのアレンジはDavid Campbellが手掛けた。アルバムの曲作りとレコーディングは2018年に始まり、2021年7月に終了。10年ほど前の曲も存在するが、大半はこの間に書かれた。レコーディングのほとんどはボルチモアのスタジオ、Apple Orchardでおこなわれた。ミックスは主にAlan Moulderがおこなったが、幾つかのトラックはCaesar Edmunds、Trevor Spencer、Dave Fridmannが手掛けた。●Beach Houseは2004年に米ボルチモアで結成されたバンドだ。メンバーはリード・シンガー/マルチインストゥルメンタリストのVictoria Legrandと、ギタリスト/マルチインストゥルメンタリストのAlex Scallyの二人で、2006年にアルバム『Beach House』でデビュー。以降、『Devotion』(2008年)、『Teen Dream』(2010年)、『Bloom』(2012年)、『Depression Cherry』(2015年)、『Thank Your Lucky Stars』(2015年)、『7』(2018年)とアルバムをリリースしている。『Bloom』は全米7位、『Depression Cherry』は全米8位を記録。目下の最新作である2018年の『7』は、全米/全英でトップ20ヒット。Pitchforkで8.9/10を獲得する等、高い評価を博した。現在のインディ・シーンを代表しリードするバンドである。
- [Disc 1] (Chapter 1)
- 1. Once Twice Melody
- 2. Superstar
- 3. Pink Funeral
- 4. Through Me
- (Chapter 2)
- 5. Runaway
- 6. ESP
- 7. New Romance
- 8. Over and Over
- [Disc 2] (Chapter 3)
- 9. Sunset
- 10. Only You Know
- 11. Another Go Around
- 12. Masquerade
- 13. Illusion of Forever
- (Chapter 4)
- 14. Finale
- 15. The Bells
- 16. Hurts to Love
- 17. Many Nights
- 18. Modern Love Stories