ボンゾ・ドッグ・バンドの創設メンバー、故ヴィヴィアン・スタンシャル。長年構想されていた1981年の『テディ・ボーイズ・ドント・ニット』に続くロック・アルバム『ドッグ・ハウル・イン・チューン』が遂にリリース。
Bonzo Dog Bandの創設メンバーでもあったVivian Stanshallは、晩年の5年間、「Terry Keeps His Clips On」、「The Cracks Are Showing」、「Ginger Geezer」といった名曲を収録した1981年のアルバム、『Teddy Boys Don't Knit』に続く最後のアルバムの制作に取り組んでいた。1980年代、Stanshallは舞台『Stinkfoot』の制作に時間を費やしていた。『Stinkfoot』は、1985年にブリストル港のOld Profanity Showboatで初演され、後にロンドンで再演された『English Comic Opera In The Grand Tradition』である。また、友人のSteve Winwoodと『Arc Of A Diver』のタイトル曲を一緒に書き、Mike Oldfieldの『Tubular Bells 2』(Stanshallは、オリジナルの『Tubular Bells』にナレーターとして参加)にも携わった。一方、Stanshallは、ロック・アルバムをレコーディングしてリリースしたいという考えも捨てず、1970年代にまで遡って曲を集めていた。様々なレコーディング・セッションをおこない、メジャーなレコード会社からも興味を持たれていたが、アルバムの完成を前に、Stanshallは火事で死去してしまった。『Dog Howl In Tune』に収録されている曲は、Vivian Stanshallが残したテープの中から、60曲ほどの完成した(あるいは完成に近い)曲より選ばれている。Andy Frizell(1994年にVivianと短期間仕事をしたミュージシャン/プロデューサー)によって最終的に完成した楽曲には、Jack Bruce(Cream)、Ollie Halsall(Pato)、Susie Honeyman(The Mekons)、Neil Innes & Rodney Slater(The Bonzo Dog Doo-Dah Band)、Mike Kellie(Spooky Tooth)等が参加している。
- 1. Dog Howl In Tune
- 2. Made Of Stone
- 3. I’d Rather Cut My Hands
- 4. A Good Woman
- 5. Goodbye Mother
- 6. No Time Like The Future
- 7. Strongth
- 8. Gecko
- 9. Landing On My Feet
- 10. Only Being Myself
- 11. Boy In Darkness