LP

REFERENCE TO DIFFERENCE (リマスター30周年記念エディション)

¥4,950

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ケンイシイの1994年にCDのみでリリースされたアルバム「Reference to Difference」がレーベル30周年を記念してアナログ盤で再発・リマスター!

ケン・イシイは、テクノの最も注目すべき頂点に立つミュージシャンでありDJ。個人的には、そして日本の電子音楽全般にとってもゲームチェンジャーである1994年のアルバム「Reference to Difference」は、今日ではいささか過小評価されている名作と思う。ミュージックマイン・レコーズの30周年を記念して再発・リマスターされ、初めてオリジナルトラックリストでアナログ盤としてリリースされるこの驚くべき隠れた名作は、再発見にふさわしい作品です。1970年、札幌生まれのイシイは、若い頃からアーケードゲームやイエロー・マジック・オーケストラ、冨田勲、クラフトワークといった日本やドイツの先駆者たちを通じて電子音楽に触れていました。ティーンエイジャー時代には、ニューウェーブ、シンセポップ、EBM、インダストリアルを吸収し、80年代後半にはデトロイト・テクノと出会い、人生が一変しました。90年代の幕開けとともに、ブラック・ドッグ・プロダクションズやワープ・レコーズの「Artificial Intelligence」コンピレーションに出会い、彼の美学に英国と米国の新しいIDM、ブレインダンス、アンビエントテクノの影響を取り入れました。「Reference To Difference」は、どこにも属さないアンビエントな雰囲気、宇宙時代のテクノ、IDM、ミニマリストの作曲が融合し、純粋なシンセテクスチャー、人間/機械のリズム、控えめなメロディーの一連の演習として展開します。90年代中期の黄金期にリスナーをテレポートし、東京の伝説的なクラブから立ち上がった専念した世代が、日本独自のテクノ文化の革新、エネルギー、創造性を世界に伝えた瞬間を感じさせます。1993年にオープンしたManiac Loveは、マナブ・ヤマザキ(DJ Yama)がサブライムパーティーを開催した新しいナイトクラブで、東京アンダーグラウンドの中心地となりました。ここでヤマザキは、ケン・イシイや横田進と交流し、三人の未来が交錯しました。イシイと同様に、故横田進も音楽キャリアの初期にヨーロッパに手を伸ばしました。イシイがベルギーのR&Sを通じてデビューアルバム『Garden On The Palm』をリリースする少し前に、横田はドイツのSven V□thが共同設立したHarthouseからデビューLP『The Frankfurt-Tokyo Connection』をリリースしました。両アルバムの海外での成功を受け、イシイと横田は日本のテクノの基準を打ち立てました。1993年には、プロデューサー兼DJとしての需要が高まり、夢が実現し始めました。イシイと横田と話すうちに、ヤマザキはサブライムをレコードレーベルに変革することを決意しました。その後まもなく、ヤマザキは、当時ミュージックマインを設立する寸前だった天野秀起と提携しました。ヤマザキによれば、天野はサブライム・レコーズを現実のものにするために協力してくれたそうです。ミュージックマインとサブライム・レコーズの最初のアルバムリリースのために、ヤマザキと天野はイシイと横田の両方にアプローチし、1994年6月29日に『Reference To Difference』と『Acid Mt. Fuji』が同時にリリースされました。ヤマザキは「Reference To Difference」がDJ、リスナー、レコード店のバイヤー、ジャーナリストに好評だったことを覚えており、「日本から新しい音楽の波が押し寄せ、その独自のサウンドが高く評価されていた」と述べています。これらのLPのリリースにより、日本が現代音楽の地図上にさらに刻まれ、国内のシーンも盛り上がり始めました。専門のレコード店やクラブ音楽雑誌(Ele-KingやLoudなど)が情報を広め、Maniac Loveの影響を受けて、伝説的なリキッドルームなどの新しいナイトクラブがオープンし、世界的に有名なDJたちが日本の首都を訪れるようになりました。「間違いなく、1990年代の日本の音楽業界にとって、ケン・イシイの登場は大きな転機だった」と天野は回想します。「現在では、西洋のクラブ音楽シーンが1990年代の日本のテクノを再発見し、私たちの音楽を掘り起こすのが一般的ですが、ケン・イシイ以前は、世界のクラブ音楽シーンとシンクロしている日本のDJはいませんでした。彼がその触媒でした。」「振り返ってみると、これは日本人アーティストが日本のレーベルでリリースした最初のテクノアルバムの一つであったことに意義があったと感じます」とイシイは謙虚に述べています。「このレコードでデトロイトサウンドに沿った“ニュー・スクール”テクノと古い日本の電子音楽の橋渡しをしたかもしれない」と付け加えています。(Martyn Pepperell)

  • 1. Into The Inside (2024 Remaster)
  • 2. Fading Sky (2024 Remaster)
  • 3. Non Essential (2024 Remaster)
  • 4. Finite Time (2024 Remaster)
  • 5. Interjection (2024 Remaster)
  • 6. Scene One (2024 Remaster)
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