前作はポラリス・ミュージック・プライズにノミネートされるなど、継続的に好評を博すバンクーバーのインディー・ロック・バンド、デストロイヤー。奇才ダン・ベイハー率いる彼らの14枚目のアルバム『ダンズ・ブギ』、リリース。
●Destroyerは2025年3月28日にMerge Recordsからニュー・アルバム『Dan's Boogie』をリリースする。スペクタクル満載のポップ・エピック、個人的なピアノ・バラード、歌と小説と映画の境界線を曖昧にするようなムードの作品など、Dan Bejarと彼のコラボレーターたちが確立してきた広大なスペクトルの曲で構成されたこのアルバムは、Destroyerにとって画期的なものである。それぞれが、拷問を受けたスパイの心の中にある国家機密の緊迫感にあふれている。更に、『Dan’s Boogie』は、これまでのアルバムにはなかった動きをするという意味でも、また、レコーディングにおいてDan Bejarが曲作りのために意図的/非意図的な障壁を次々と突破しなければならなかったという意味でも、バンドにとって斬新なアルバムとなった。矛盾はアルバムの大部分に影響を与え、Bejarの周囲に渦巻く霧は、彼のジャジーなバラードへの興味が、プロデューサー/ベーシストのJohn CollinsによるLed ZeppelinやScritti Polittiのようなバンドへの興味とぶつかったときのように、相反する真実と嗜好の摩擦によって照らし出されている。これまでのDestroyerのアルバムが世界と格闘していたのに対し、『Dan’s Boogie』は世界と踊り、9つの回想が1つの長い目標の達成へと集約されている。Dan Bejarの目は出口を見据えているかもしれないが、彼が直ぐに離れることはないだろう。2025年はDestroyerにとって多忙な年となる。Father John Mistyをサポートする北米ツアーが終了した直後に、『Dan’s Boogie』はリリースされる。7人編成となるバンドは、6月にイギリスとヨーロッパで約3年ぶりとなる短期ツアーを行う。 ●カナダはバンクーバーのインディー・ロック・バンド、Destroyerは、1995年にフロントマン、Dan Bejarを中心に結成された。レギュラーのメンバーやコラボレーターがスタジオやライブに参加。現在、Bejarの他には、長年のプロデューサーであるJohn Collins(bass)、David Carswell(guitar)、Nicolas Bragg(lead guitar)、Ted Bois(keyboards)、Joshua Wells(drums)等が在籍する。バンドのディスコグラフィーは、様々な音楽から影響を受けており、その結果、アルバムは各々、著しく異なるサウンドを持つ。「毎回ゼロから始めることが、僕の目標のようなもの」とBejarはこのことについて語る。バンドは、これまでに13枚のスタジオ・アルバムをリリース。2022年3月にリリースされた目下の最新作『Labyrinthitis』は、Pitchforkで「ベスト・ニュー・アルバム」に選出されるなど、高評価を獲得。Polaris Music Prizeのショートリストにもノミネートされた。
- 1. The Same Thing as Nothing at All
- 2. Hydroplaning Off the Edge of the World
- 3. The Ignoramus of Love
- 4. Dan’s Boogie
- 5. Bologna [feat. Fiver]
- 6. I Materialize
- 7. Sun Meet Snow
- 8. Cataract Time
- 9. Travel Light
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