佐立努の美声と遊び心をふんだんに取り入れ、耳心地が良く飽きのこない全9曲。現代の喧噪を癒す、じんわり温かく優しいメロディで作り上げるフォークトロニカ。
2年振りとなる今作は、エレクトロニカからアコースティックに持ち替え、自身のルーツを掘り下げオーガニックな楽器を使用した、美しくも儚いメロディが映える楽曲達が並んだ。浮遊感漂う雰囲気の「しるし」から始まり、2曲目の「朝のうた」では軽やかなワルツに乗せた心地良いフォークトロニカ。5曲目の「ディーノ」ではスティールパン、タブラボンゴ、管楽器等を取り入れ、ビートの盛り上がりや進行を壮大でドラマチックに仕上げた、耳に残り易い「ディーノ」。最後を飾るのは「長い旅の途中」。フォークギターのフィンガーピッキングを使い、コーラスワークやメロディラインが切なくも美しい風景を演出する。佐立努の美しいメロディや遊び心をふんだんに取り入れた全9曲。耳心地が良く飽きのこない、冬にじっくり聴き込みたい作品に仕上がっている。
- 1. しるし
- 2. 朝のうた
- 3. 眠れぬ夜
- 4. 根と雪
- 5. ディーノ
- 6. カナリア
- 7. 辛夷咲く夜
- 8. キング・アーソン
- 9. 長い旅の途中