CD

No hay un dios

¥2,640

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アートスクールで出会ったふたりの少女はたちまち恋に落ちる。互いの才能、そしてポップミュージックに。ドリームポップ□ハウス、テクノポップへと縦横無尽に変化するPIPIOLAS(ピピオラス)の1stアルバム『No hay un dios』(ノ アイ ウン ディオス)は青春映画のワンシーンのように私たちの記憶に刻まれる。

●FOR FANS OF →Wet Leg、HINDS、BENEE、Soccer Mommy●  Milkyway、La Casa Azulなど、良質なテクノポップを生み出し続けてきたスペインのインディーレーベル、Elefantが満を持してリリースしたガールズ・デュオ、PIPIOLAS(ピピオラス)。ミレニアル世代のポップアイコンとなったNewJeansが漂わせる90sなムード、スタイルと共鳴するようなPIPIOLASのレトロフューチャーなサウンドは、驚きと感動に満ちていて、心を震わせる。Strawberry Switchblade、Would-Be-Goods、Shampoo、最近ではWet Legなど、ガールズデュオには不思議な魅力とパワーがある。PIPIOLASもその例に漏れず、ニューアイコンとしての今後の活躍に注目が集まっている。90年代に生まれたアドリアナ・ウバニ・アルバレスとパウラ・レイエス・モリージャスはアートスクールで出会い、演劇のコースの中で合唱と抒情歌を学ぶ。それぞれ芸術の道へと進む中、失恋を経験したパウラは自分と似た感性と歌声をもつアドリアナに曲を書くことを提案する。そこからはジェットコースターのように急速にプロジェクトは進む。そこに手を差し伸べたVau Boyは、日本のテクノポップ、ゲームミュージックから影響を受けたミュージシャン、プロデューサーで、彼女たちの持つY2Kなフレイバーをより際立たせ、味わい深いサウンドに仕上げた。2022年のデビュー作「Narciso」は演劇のバックグラウンドを感じさせる戯曲的な序章にはじまり、テクノポップへと転調を繰り返しながら4分間の中でドラマチックに展開する。次に発表した「Club de los 27」はちょっぴり気まぐれで、とびきりロマンティックなナンバーで、壮大なエンディングへと駆け抜けていく爽快感がとても心地良い。このデビュー2作品はありがたいことに日本盤ボーナストラックとして収録されている。同じく今作に収録されている夏の終わりのメランコリックな気分にぴったりなスローな「Un poco triste :( 」は、トロント出身の新鋭シンガーソングライターPACKSの様なオルタナなエッセンスも感じさせる良作だ。他にもシングルとしてリリースされていた「BABY」や「No Soy Un XoXo」など、彼女たちが得意とするメロウで都会的なポップサウンドを堪能できると同時に、M83やJohnny Boyを彷彿とさせる「Canci□n De Amor Para Ti」の様なドリームポップの大作に私たちの鼓動は速まり、たちまち魅了される。「Pogo En Casa」や「Romancero Propio」から思い出されるのは、英ポップマエストロ、St.Etienneのボブ・スタンリーが90年代後半にCreationのサブレーベルとして立ち上げたIcerinkkレーベルである。OvalやGoldenなど、UKガラージやジャージー・クラブなどをベースにしたガーリーで洗練されたクラブミュージックは、冒頭でも名をあげたNewJeans、そしてこのPIPIOLASによってネクストレベルに引き上げられ、次世代へと引き継がれていくことだろう。

  • 1. Preludio (Feat. Vau Boy)
  • 2. Pogo En Casa
  • 3. Romancero Propio
  • 4. Cuando Me Muera
  • 5. San Peter
  • 6. Semana Del Mono
  • 7. Bailas O Que?
  • 8. Cancio□n De Amor Para Ti
  • 9. Baby
  • 10. No Soy Un XoXo
  • 11. Albanta
  • 12. Pero Pero Pero
  • 13. Todas Las Horas (Feat. Ginebras)
  • 14. No Hay Un Dios
  • 15. Narciso(Bonus Track)
  • 16. Club de los 27(Bonus Track)
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