CD

El Camino

¥2,640

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危険で甘美な香りを漂わせるスペインの新星ポップデュオ、Adios Amores(アディオス・アモレス)。トルコと西洋の文化が混ざり合うアンダルシア地方特有のサイケデリックなサウンドにフランソワーズ・アルディ、フランス・ギャルなどYe-Yeガールズたちへの憧れが入り混じったモダンミュージックが、この冬、強烈なノスタルジーとスリルを与えてくれる!

スペイン南部アンダルシア地方出身のイマン・アマールとアナ・バジャダレスが結成したAdios Amores(アディオス・アモレス)は、2020年結成のフレッシュなニューカマーであるにも関わらず、果実味豊かなフルボディの赤ワインを彷彿させるような味わい深いサウンドで、本国スペインでも注目を浴び、本作『El Camino』でついに日本デビューを飾る。アンダルシアと聞いて、眩い太陽の光が燦々と降り注ぐ、地中海の白い街の風景を思い浮かべる人もいれば、フラメンコギターの音色、ザ・クロマニヨンズの真島 昌利が「アンダルシアに憧れて」で描いたスリリングな逃走劇を思い描いた人もいるかもしれない。ヴァイオリンの元祖になったレベックや、中近東の鉢形の太鼓ナッカーレなど、イスラム圏の文化が西洋と混じり合い、民族音楽からの影響が色濃いアンダルシア地方で育まれたイマンとアナ。ふたりが生み出すキャッチーなポップミュージックの奥底には、アンダルシアのエキゾチックな文化が感じられる。そこにフランス・ギャルやフランソワーズ・アルディといった60□70年代にかけて一世を風靡し、活躍したYe-Yeガールズと呼ばれる歌姫たちへの憧れが掛け合わさった楽曲たちは、ノスタルジーな気分に浸りたい時にはこれ以上ないほど完璧なモダンミュージックである。 先行してリリースされた4曲も、バリエーション豊かで甲乙つけ難い魅力に溢れている。目的地を定めず、自由気ままにドライブするような気だるさを感じさせる「Soleada」からは、彼女たちがフェイバリットとしてあげているフランスのサイケデリックバンド、La Femmeからの影響を感じ取ることができるし、ピアノを主役としたダークな「Humo Negro」へ続いていくストーリーを想像すると、とてもスリリングで、スパイ映画を見ているように作品へと引き込まれていく。「Charlotte」は、Ye-Yeスタイルのキャッチーなメロディーが、後半にかけて畳み掛けるようにドラマチックに展開するスタイルが、Belle And Sebasitanの『わたしの中の悪魔』の世界観に通ずるものがあり、往年のギターポップ・ファンも心が鷲掴みされること間違いなしだ。The Pastelsのスティーブ・パステルが働くグラスゴーの伝説的レコードショップ「モノレール」でも、今月の推薦盤としてレコメンドされるなど、太鼓判を押されたアディオス・アモレス。さあ、彼女たちとスリリングで甘美な冒険へと旅立とう。

  • 1. Ave Rapaz
  • 2. Caras Nuevas
  • 3. Humo Negro
  • 4. La Culpa
  • 5. Ese Lugar
  • 6. El Camino
  • 7. Soleada
  • 8. Cumbia de la Serpiente
  • 9. La Sirena
  • 10. Canci□n de Despedida
  • 11. Charlotte
  • 12. Sol de Ayer
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