ヴァンドレディ・ミニュイ~金曜の夜の私 / VENDREDI MINUIT [解説:岡村詩野 / 歌詞対訳:多屋澄礼 / 国内盤CD]
- ソフィア・ボルト/ヴァンドレディ・ミニュイ
- ジャンル:洋楽/ROCK/POP/INDIE
- 2025-03-26 発売
- 品番 : HYCA-8088
- JAN : 4571167369881
- 発売国 : 国内盤
- 状態 : 新品
- LABEL : CA VA?RECORDS/HAYABUSA LANDINGS
- フォーマット : CD
- 関連タグ : INDIE POP ROCK Sofia Bolt 洋楽
¥2,750
(税込)パリ生まれLA在住のアメリ・ルソーによるソロ・ユニット、ソフィア・ボルト。約5年ぶりのセカンドアルバム完成。ステラ・ドネリー、ロドリゴ・アマランテも参加した注目作が待望の日本リリース!
2019年にリリースされたファースト・アルバム『Waves』(日本盤は本盤と同じくCA VA? RECORDS / HAYABUSA LANDINGSからのリリース)が日本でも静かな話題を集めたソフィア・ボルトは、パリ生まれで現在はLAに暮らす女性シンガー・ソングライターのアメリ・ルソーによるソロ・プロジェクト。2016年頃までは主にパリで活動し、いくつかの作品をリリースしてきた彼女は2017年にLAに移住し、多様なミュージシャンが渦巻くそのハイブリッドな音楽シーンの中でチャンスを伺ってきた。そうした中でリリースされたのが『Waves』。LAのミュージシャンが多数バックアップしたこのファースト・アルバムには、なんと、LA移住後に交流を始めたというヴァン・ダイク・パークスによるストリング・アレンジが施されたタイトル曲も収められていて、ジェーン・バーキン、フランソワーズ・アルディ、エヴリシング・バット・ザ・ガール(トレイシー・ソーン)、ヤング・マーブル・ジャイアンツ、あるいはステレオラブやポーティスヘッド、ブロードキャストなどを思わせるアンニュイで知的な香りが漂う彼女のヴォーカルが際立っていた。『ピッチフォーク』『ガーディアン』など海外メディアでもこのファーストは高く評価され、その後もイギー・ポップのお気に入りに指名されたり、あのエディ・スリマンがクリエイティヴ・ディレクター/チーフ・デザイナーをつとめていた(当時)伝統あるハイブランド、セリーヌの2020年のウィンター・コレクションのサントラも手がけるなど活躍の場は拡大。2023年に公開された、Apple TV+のオリジナル映画『Fingernails』(クリストス・ニク監督、ケイト・ブランシェットがプロデューサーで参加)の劇中で彼女の歌を聴くこともできる。シャロン・ヴァン・エッテンやインターポールらとツアーも行った。 そして2022年の5曲入りEP『Soft Like a Peach』を経て届いたのがこのセカンドだ。『Soft Like a Peach』収録の「Secret Memories」はあの『TIME』誌の2022年の10曲にも選ばれたが、そうした周囲からの高評価が彼女に自信を与えたのか、長年のコラボレーターであるオリヴァー・ヒル(ダーティ・プロジェクターズ、ケヴィン・モービー、ヴァガボン他)との共同プロデュースで、LAの「Tropico Beauty Studios」で完成させた本作は、前作よりさらに加速して彼女の物憂い歌声と、静かに自己と向き合うかのような歌詞、意外にもロウファイなバンド・サウンドとがゾクゾクするような刺激をもたらしてくれる力作に仕上がっている。ともにツアーも行ったステラ・ドネリーと声を重ねるようにデュエットする「Bus Song」ではラフなギター・サウンドと幻想的なムードが混在しているし、マリーザ・モンチやトン・ゼーとの共演でも知られるブラジルのロドリゴ・アマランテ(ロス・エルマーノス)との共演曲「Do You Remember Me?」はトロピカリズモ、サイケデリック、フリー・フォーク、フレンチ・ポップをミックスしたような曲。70年代のVHSテープの音を利用した本編ラストの「Milk」はヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコのあのバナナのアルバムに収録されていてもおかしくない実に美しくも退廃的なナンバーだ。アルバム・タイトルの『Vendredi Minuit』はフランス語で“金曜日の真夜中”という意味。物思いにふけり、心の中の扉をそっと叩きながら、彼女は時間との関係や過去からの反省を掘り下げている。それは、共感、知恵、誘惑、怒り、慰め、正直さ、そして復讐……。彼女が敬愛するボードレールの詩を抜粋/引用した「Better Luck Next Time」、影響を受けた作曲家の名をそのままタイトルにした「Mahler」、フランス人の祖母に捧げられた「Love is an Attitude」など、まるで彼女の半生を振り返っているかのよう。金曜の深夜に沸き立つ彼女の物想いを除いてみては……?
- 1. Love Is An Attitude
- 2. Go Away
- 3. Bus Song(feat.Stella Donnelly)
- 4. Vendredi Minuit
- 5. Tu Es Partie
- 6. Martini
- 7. Mahler
- 8. Better Luck Next Time
- 9. Do You Remember Me?(feat. Rodorigo Amarante)
- 10. Millk
- 11. Black Hole(Bonus Track)
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