スウェーデンのシンガーソングライター、リッキ・リー、4年振りとなる5枚目のアルバムが完成。感情の超空間を駆け巡る33分の揺らめくメリーゴーランド『アイ』、リリース。●プロデュース：ビヨーン・イットリング（ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン）

●Lykke Liはオーディオヴィジュアル・アルバム『EYEYE』（EYEと発音）をリリースする。『EYEYE』はLykkeにとってこれまでで最も本質に関わるプロジェクトで、長年のコラボレーター、Bj□rn Yttlingと2014年の『I Never Learn』以来、初めて一緒に仕事をおこなった。ロサンゼルスのベッドルームでレコーディングされた『EYEYE』は、Lykkeの生涯にわたるロマンティックへの執着と女性としてのファンタジーを、超感覚的な風景に圧縮しようとする試みである。アルバムは、7つの映像のループを伴っており、音楽と映像が一体となって、愛、中毒、再発、執着という永遠のサイクルによる壮大な物語を浮かび上がらせる。『EYEYE』はLykkeの復帰作ではない。これは、キャリアを定義してきた形式との最後の対決で、絶賛された4枚のスタジオアルバムの後、彼女はこのアルバムを作るために、別のパレットを使いたかったのだ。Lykkeはレコーディングにあたり、クリックトラック、ヘッドフォン、デジタル楽器は一切使用しない、というルールを課した。ヴォーカルは70ドルのドラム・マイクで録音され、歌詞が耳元でささやかれるような感覚を作り上げた。ミックスはロサンゼルスでテープを使って数ヶ月をかけ、Shawn Everettによりおこなわれた。その結果、感情の超空間を駆け巡る33分の揺らめくメリーゴーランドが誕生した。シンプルなプロダクション、アナログ・シンセサイザー、ポップで重厚なフックは、長年のファンにとって、このシンガーの真骨頂となる。「LSDを大量に摂取してヴォイスメモを聴いているような親密さを持たせたかった」とLykkeは言う。なお、『EYEYE』のビジュアルコンポーネントは、レコードと一緒にリリースされる予定だ。●Lykke Liはスウェーデン出身のシンガーソングライターだ。2008年、デビュー・アルバム『Youth Novels』をリリース。Bj□rn Yttling（Peter Bjorn and John）のプロデュースによる同作は、数々のメディアで同年の年間ベスト・アルバムの1枚に選ばれ、2009年のGrammis（スウェーデンのグラミー賞）では5部門にノミネートされた。2011年にはセカンド・アルバム『Wounded Rhymes』をリリースし、欧米でもヒット。2014年のサード・アルバム『I Never Learn』もPitchforkでベスト・ニュー・アルバムを獲得する等、高評価を博し、2018年には4枚目のアルバム『So Sad So Sexy』をリリースした。

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