小山ルミ

歌謡曲番外地のクイーンは「天性のビート・ガール」

小山ルミ

プロフィール

 小山ルミは1953(昭28)年8月1日生。本名(旧姓)は小山瑠美。フジTVの「ビート・ポップス」でのゴーゴー・ガールや雑誌モデルを経て、映画『ケメ子の唄』(松竹1968.3.16田中康義監督)でデビュー。歌手デビューは「はじめてのデート」(1968年8月SV-732ビクター)。その後テイチクに移籍。移籍第1弾シングルは1970年1月10日にリリースされた「ひとりぼっちのレモンティー/たずね人」。デビューのきっかけとなったフジTVの「ビート・ポップス」は最重要プログラムのひとつで、杉本エマもゴールデン・ハーフも小山ルミと共に番組の華としてゴーゴーを踊っていた。
 テレビや雑誌のグラビアを飾ることの多かった小山ルミだが、その神髄が「歌手」にあることは一聴すれば誰もが感じることであり瞬時に理解できる。
 小山ルミの最大の魅力は、そのナチュラルなグルーヴ感にある。形式としてのロックやリズム&ブルースではなく体内から発せられるビートが素晴らしい。
 軽いノリでもなく重たいリズムでもなく温度も湿度も最高に気持ちのよいヴォーカルはまさに「天性のビート・ガール」である。
 テイチク移籍後の第2シングルの「あなたに負けたの」はジャケットの素晴らしさはもちろんだが、歌謡R&R/R&B史上に燦然と輝く奇跡の名曲。
 森岡賢一郎による最高のバック・トラックに負けじと歌う小山ルミのソウルフルかつバッド・ガールな歌唱は永遠に不滅である。
高 護(ULTRA-VYBE/Hotwax.INC)

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