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ハード・マザー・ブルース

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アーニー・ウィルキンス率いる最強のビッグバンド!グラディ・テイト、チャック・レイニー、ビリー・バトラー、デヴィッド・スピノザのグルーヴにスヌーキー・ヤングやジョー・ニューマン、ベニー・パウエル、ビリー・ミッチェルらオールスター・セクションが豪快にブロウする!

本作はウィルキンスが1970年に当時A&Rとして辣腕をふるっていたメインストリームで制作したビッグバンド作品で、この時期アリス・クラークやマキシン・ウェルドンらR&Bシンガー作品でファンキーかつメロウなアレンジを施し、売れ線作品を書く事も証明してみせたウィルキンスによる痛快なファンキー・ビッグバンド作品。彼のアレンジの本質はカウント・ベイシー時代からそうであったように、基本はトラディショナルな手法を用いたダンサンブルなアレンジだ。それは本作にも当てはまり、当時のソウル・ヒット・チューンをモチーフにゴキゲンなグルーヴでダイナミックに躍動するビッグバンド作品に仕上げている。本作ではなんといってもグラディ・テイト、チャック・レイニーのリズムにデヴィッド・スピノザ、ビリー・バトラーらギタリスト達による最強のリズム・セクションにまずノックアウトされる。その上ビリー・ミッチェルやクリス・ウッズ、ヒューバート・ロウズらのサックス・セクション、カウント・ベイシー楽団やこの当時はサド=メル・オーケストラの不動のリード奏者だったスヌーキー・ヤング、ベイシー時代からの仲間ジョー・ニューマンらのトランペット・セクション、ベニー・パウエルや若きデイヴ・バージェロンらトロンボーン・セクションと各セクションがこれ以上ないほど充実しているのも大きな魅力。とにかく徹頭徹尾圧倒的なグルーヴが渦巻きホーンがダイナミックに躍動するウィルキンスの最強ジャズ・ファンク作品が本作『ハード・マザー・ブルース』だ。

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