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ウィズ・ア・テイスト・オブ・ハニー

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オペラ歌手を目指しメトロポリタン音楽学校に進んだイタリア系のモーガナ・キングは、クラシックを学ぶ傍ら夜はジャズを歌うという生活が始まったが、翌年にはトランペットの詩人と言われたトニー・フラッセラと結婚(その後離婚)。夫を通してチャーリー・パーカーをはじめとするジャズメンとの親交を深め、ジャズ・シンガーとしてその才能を開花させて行く。23歳の時にスカウトされ26歳で初アルバムを発表、その後もニューヨークで地道に活動をしていたモーガナの出世作となったのが1964年にメインストリームからリリースされた本作『With a Taste of Honey』。タイトル・トラックの<A Taste of Honey>は、60年代前半に流行ったアメリカのポピュラー・ミュージックで、元々は60年に上演された同タイトルのミュージカルのためにリック・マロウとボビー・スコットが書き下ろした作品。翌年映画化された他、1963年にはビートルズが取り上げ世に知られることになった。モーガナにとってもこの作品は「蜜の味」だったようで、このカバーで歌手としてブレイク、その後のエンタテイメント業界での幅広い活躍の布石となった。

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